老いの何だか切ない日々のポエム画廊喫茶

朝起きて今日一日が始まるコーヒーを淹れるときめき。残りの人生、毎日全力投球。

詩「イノコヅチ」


野山で遊んで 帰ったら
セーターに ズボンに くつに
ちゃっかりと 草の実
イノコヅチ
昔は 忍者も気づかずに
びっしりと つけて 走っただろう
いのこる いのこる
イノコヅチ


外で遊んで 来た猫の
せなかに シッポに 耳に
こっそりと 草の実
イノコヅチ
朝の ベッドに落ちていた
ちょこんと 猫の 起きたとこに
いのこる いのこる
イノコヅチ