老いの何だか切ない日々のポエム画廊喫茶

朝起きて今日一日が始まるコーヒーを淹れるときめき。残りの人生、毎日全力投球。

2021年9月のブログ記事

  • ぼんマンボ(回文詩)

    ぐるるぐなるなおなか なおなるなぐるるぐ おかん かお たかキャベツまつべやきかた たーこやきすきや こーた さいしょはラジオやきやおじらはよしいさ かかるで で いそいででるかか おきや こたち たこやき お うち あちあちあちあち う ぼん マンボ みなふふふ あふあふふふ な み ふうふうお... 続きをみる

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  • のら猫さんの日なたぼっこ

    ちかづかないでね ちかづかないでね のら猫さんは いま 日なたぼっこしているの こんにちはは あとでね しばらく そっとしてあげてね お日さまも そっと なでているでしょ のら猫さんの ぽかぽか 日なたぼっこ 声かけないでね 声かけないでね のら猫さんは いま 日なたぼっこしているの あいさつは ... 続きをみる

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  • おむすび忍者

    どこからやって来たのか キリっと ノリの黒しょうぞく シャケ丸 ウメボシ丸 コンブ丸 ドカンと ごうかい ばくだんむすび丸 おなかを すかした 子どもたちの もとへ コロコロ ゴロゴロ コロコロ ゴロゴロ パッと 消える おむすび忍者 時空をこえてやって来る パリッと ノリの黒ずきん タラコ丸 ツ... 続きをみる

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  • ポエム「カフェの窓辺で」

    恋が生まれる瞬間は 誰も予測できない それは 突然  突き刺さる 恋の矢が 胸に

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  • おきるよおきるよ

    いっさいの たっくんと きゅうじゅっさいの おじいちゃんと あさ めが さめて いっしょに おきるとこ おふとんに りょうてをついて うんとこ うんとこ うんとこしょ おきるよ おきるよ あと もうすこし いっさいの たっくんと きゅうじゅっさいの おじいちゃんと おひるね さめて いっしょに お... 続きをみる

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  • ~回想~京都での生活③

    京友禅は分業になっていて、10ほどに分かれた、それぞれ専門の仕事があります。 弟子になって初めの頃は、その工程を知るためもあって、「外回り」の仕事をします。 色挿しを終えた反物は、まず、挿した色を定着させるために蒸気で蒸します。その専門の「蒸し屋」さんがあります。個人の、蒸しだけで生計を立ててる家... 続きをみる

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  • あんこたっぷり秋のあんぱんひとつ

    あんぱんは粒あんも好きだが くるみあんぱんをよく買う 普通のスーパーだと98円だけど 安売りのサンデェだと65円 もっと安い日もある このくるみあんぱんに ナッツをプラスして食べる 無塩のカシューナッツとクルミを 上手にフタを開けるように 手で横から半分にする そして開けた中に敷き詰める アーモン... 続きをみる

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  • 足にガムテープが付いていた

    知らないうちに なぜか足にガムテープが付いていた 千切った形のガムテープが いつの間に どこで付いたのか それは 散歩に出ていて 野を歩いて帰って来て気づく ズボンや靴の紐に付いてる草の実などに 気づいた時の驚きに似ている 中でも厄介なのが 盗っ人萩と言う名の 草萩の種だ これは 一度付くと容易に... 続きをみる

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  • 待ち遠しいキンモクセイ

    キンモクセイが かおるころ 田舎の おばあちゃんが 訪ねて来ます 実った くだもの 両手にいっぱい下げて… 坂道のぼり 訪ねて来ます キンモクセイが かおるころ ことしも おばあちゃんが 訪ねて来ます やっと やっと 秋らしくなってきたねと… 坂道おりて お迎えします 待ち遠しい 待ち遠しい キン... 続きをみる

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  • おばあちゃんのそうしき

    くろいふくの ながいぎょうれつ とびこえて もんしろちょうちょが きてくれたよ ふわりと おばあちゃんが いつもだいじに そだててた はちうえに はねをとじて とまったよ おぶつだんに はねをあわせて おがむように もんしろちょうちょは じっとしていた それから おばあちゃんに なんどもなんども ... 続きをみる

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  • 一行詩「あさがお」

     朝顔 朝の 放送局

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  • シジミと心

     あく すくっても すくっても またすぐ わいてくる わたしの わるいかんがえのように すこし のこしておこうかしらん  シジミ ぐらぐらと 煮詰められても 黒い殻を 閉じたまま 開こうとしないやつ なんだか悲しくて いとしくなる 自分の 心の奥にも ひとつふたつ いるから

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  • ~回想~京都での生活②

    銀河テレビ小説「黄色い涙」を見ることだけが楽しみだった。 若者四人の出演者は、下條アトムと森本レオしか覚えていない。 岸部シローも出てたようだが、思い出せない。 終ればもう10時で、自分の部屋に戻って寝るしかなかった。 起きていても、息の詰まりそうなこの部屋が憂鬱でならなかった。 仕事は朝9時から... 続きをみる

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  • 夢屑

    朝 目が覚めるまで 寝返りを 幾度うつだろう 寝返るたびに 夢を見る つづきを見たいと思う夢は めったにない 見たいと思う夢にかぎって あれ どんな夢だったろうと思い出せない 昔は見たことないのに 怖い夢も見る 時代のせいかも知れない 子どもの頃によく見た 空を飛んでる夢は 見なくなった いくつの... 続きをみる

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  • 野菜カレーチャーハン

    大きなフライパンいっぱいに 三人前ほど作ってしまった ゴマ油をひき ニンニクのみじん切りを炒め 材料を炒めて ご飯を入れて炒め カレー粉と中華だし それと 薄口醬油で味を整えた ピーマンとニンジンを  ふんだんに おしげもなく 贅沢に使ったカレーチャーハン さらに贅沢な トッピング 輝く ミートボ... 続きをみる

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  • 一行詩。露草

     朝露からもらった青い二枚の翅

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  • 夏野菜カレー

    夏野菜カレー  夏野菜カレー 夏野菜カレーは  あまくちよ トッピング  トッピング レトルトカレーに トッピング ひとくちサイズに切った かぼちゃと なすび コロコロ ゴロゴロ ヒタヒタ ピタピタ フライパンで焼いた 夏野菜カレー 夏野菜カレー あまくちの 夏野菜カレー

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  • 切なくて小倉トースト秋の朝

    切ない秋の朝は  小倉トースト てんこ盛り バターがなかったから チーズトーストにして その上に スプーン3杯 優雅に載せた 古人の微笑みにも似た たっぷりの 小倉あんこ すました こし餡よりも 粒粒のやさしい耀き 小倉あんこ 思わず口を注いで出て来る あんこ椿は恋の花 三日遅れの便りでもいい 僕... 続きをみる

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  • 喫茶店の想い出その5

    永島慎二の漫画に出て来る「ぽえむ」と同じ名前の喫茶店 たぶん マスターも永島慎二のフアンだったのだと思う カウンター席の後ろにあった本棚に 永島慎二の漫画が連載されてたガロかCOMがあったから それに 僕の格好に驚いた顔をしたことがあるから それは僕がある秋の日 永島慎二の格好を真似て店に行ったの... 続きをみる

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  • 猫が会いに来てくれた

    早起きしたけれど なんだかスッキリしない 「コーヒー一杯で甘いんじゃニャーのか そのポンコツおつむではニャー」 その声は タンポポ 夢に出て来てくれた猫が 猫の星へ帰って行く 「また来るニャー」 スミレも一緒に出て来る時もある 別々に外へ出かけたのに 一緒に帰って来ることが度々あったそのままに 少... 続きをみる

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  • 喫茶店の想い出その4

    18のとき 会社の帰り道に見つけた喫茶店 まだオープンして間もない「ぽえむ」 何といっても名前に惹かれた それは 永島慎二の漫画に出て来る 阿佐ヶ谷にある喫茶店「ぽえむ」と書体も同じ  ひらがなの「ぽえむ」であったから 細い階段を上がった二階にあった ドアを開けたすぐのところにカウンター席 奥に ... 続きをみる

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  • ~回想~京都での初めての生活

    22歳だったろうか。 もう47年前になるのだなあと思う。 千本丸太町を少し上がった所にあった下宿屋。 会社の先生(友禅の師匠。現代では先生と呼ぶ)が借りてくれた。 1階は年寄りの大家夫婦が住んでいた。 その2階を貸していて、4部屋か5部屋あった。 階段を上がったすぐのところにある道路沿いの部屋だけ... 続きをみる

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  • チーズがカビていたけど食べた

    ピザ用のチーズがカビていた まだ袋に三分の一ほど残していて もったいないので食べた カビてる部分を取り除いて ロールパンにはさんで強めに焼いた チーズのカビは熱に強いようだ よく見て取り除いたけど 見忘れがあったらいけないので 今のところ大丈夫のようだ お腹は何ともない お徳用と書かれた大袋を買っ... 続きをみる

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  • 半額に弱い

    コンビニに寄ったら 入ってすぐのカゴに見つけた 半額のコーヒー スターバックスの カフェモカ 半額で214円 ということは 普通は 428円もするということか 貧乏性の僕は少し迷った 何故なら いつも飲んでる ドトールのドリップパックなら 似た値段で8バッグ入りだ これは5バッグ シンボルマークの... 続きをみる

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  • ミカンが実る頃

    この歌が流行ってた頃、僕は21歳だった。 東京から身も心も疲れ切って帰ってきた田舎の家で、ラジオから流れていただろう。 五月に帰ってきて、まだ何もせずにいたっけ。 そんな秋に聴いてたと思う。 何の目的もなく、故郷の街をぶらぶらしていた。 ふと入った喫茶店に、幼稚園から小中学と同級生だったK君に出会... 続きをみる

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  • 喫茶店の想い出その3

    木造の 二階にあった喫茶店 トリコロールは 階段を上がって ドアを開けたすぐ右にあった二人掛け テーブル一つのスペースが 僕のお気に入りであった 椅子の後ろにステレオが置かれていた 昔の 大きな木目調のステレオだ カウンター席は 入って前に進んだ左に 5席か6席くらいあったと思う ドアを開けて 右... 続きをみる

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  • 喫茶店の想い出その2

    17歳で働き始めたけれど 半年後には サボることを覚えた 汽車かバスで通っていて 会社の始業時間は8時30分 そんな早い時間に サボる場所はと言えば 城址公園か 喫茶店だった 会社の人に見つかりにくいのは バスで通うことだとわかった 一度バッタリと街中で 先輩たちと出くわしたことがある 仕事先へ向... 続きをみる

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  • 喫茶店の想い出

    まだ酒の味を知らなかった頃 会社帰りに喫茶店に寄ることを覚えた 当時120円ほどだったろうか 家で飲むインスタントとは味も香りも違うし 何といっても雰囲気が違った 家の卓袱台やこたつの上にカップを置くのとでは 間接照明の雰囲気など わが家にあるわけがなかった しいて上げれば裸電球 風呂場の消し忘れ... 続きをみる

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  • モロヘイヤお茶漬け

    モロヘイヤが半分残っていたので、今朝はお茶漬けにして味わった。 昨日の朝の残りだ。小袋だけど、ぎゅうぎゅう入っていた。それで、百円だった。 昨日は、どん兵衛の天そばの上に刻んだモロヘイヤをたっぷりフタの間に押し込んで熱湯をかけて三分待った。とろろそばみたいな食感だった。 今朝のお茶漬けは、お茶漬け... 続きをみる

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  • ドライカレーは秋の香り

    ドライカレーは 秋の香り 初めて食べた 喫茶店の 想い出の香り 二十歳前 十九の時だった 王子の アパートへ帰る途中 仕事帰りに ときどき寄った喫茶店 坂道を少し上った 道路脇にあった 街路樹に植えられていた木は 初めて知った名 マロニエ 店の名前も「マロニエ」だった でも 実際に マロニエの花を... 続きをみる

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  • 哀しい目をして猫が寝そべっていた

    曇り空の下 路に猫が 寝そべっていた 風もあって 気持ちいいのか ずっと寝そべっていた 哀しい目をして 人家の近くに無い 交差する広い道路の すぐ傍の 公園の入り口で 待ち続けているのか 飼い主だった人の 車の停まる音を待って まだ身体の白がきれいな のら猫が 寝そべっていた 哀しい目をして

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  • 銭湯でいつも出会うがんこじいさん

    銭湯でいつも出会う がんこじいさん 湯船で石か岩みたいに じっとしていて ドキドキ ぼくらが 入ろうとすると 「こら ぼうず かかり湯をして入らんか!」 ぼくらは すごすご しょんぼりと シャワーを浴びた 銭湯でいつも出会う がんこじいさん 真っ赤な顔で長い間 つかっていて スイスイ ぼくらが う... 続きをみる

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