老いの何だか切ない日々のポエム画廊喫茶

朝起きて今日一日が始まるコーヒーを淹れるときめき。残りの人生、毎日全力投球。

豆を撒く父の大きく見えにけり


 節分や鬼かぶりつく恵方巻
 豆撒や鬼の先生追ふ園児
 「福は内」畳に父が飴を撒く
 子どもの頃、夜になると近所の家々から、豆を撒く「鬼は外、福は内。」と、父親の声が聴こえ始めて子どもらのキャッキャと言った賑やかな声がしていました。
我が家も、病気がちだった父がこの夜は元気に、力強い声を出して障子を開けて電気を消した闇の庭に豆を撒いていました。
そして、紙に包まれてあるビガーという飴を豆と一緒に部屋に撒いてくれました。姉たちと競ってビガーを拾ったことを思い出します。ミルキーみたいな飴です。
豆撒きは電気を消して始めていましたが、何か意味があったのでしょう。この夜は村中あちこちから、賑やかな豆撒きの声がしていました。懐かしい懐かしい想い出です。



 冬惜しむアルミに包み芋を焼く



 冬送る菜漬で包む握り飯
 Eテレの「おむすび日本」をちょくちょく見ています。
これは「高菜おむすび」を見て、こしらえてみました。芯に、軸の部分を刻んで入れています♪
昨夜は8時過ぎに寝て、1時過ぎからもう眠れずに起き出しました。お茶を淹れてあんぱん食べて、3時半頃、「そうだ。歌のコーナーをやってるな。」と思い、久しぶりに「ラジオ深夜便」をつけました。
でも、いつもは落ち着いた声の人だったのに今日のアナウンサーは違っていました。ベテランみたいに思えたけど、べらべら続けてしゃべって一人で笑う落ち着きのない、間の開け方のヘタな聴きずらいしゃべりの人でした。


 冬もいよいよ終ります。
とは言ってもまだ3月も寒いですけどね。気持は明るくなります。少しずつ。夜明けはまだ遅いけど、日脚は伸びて来ました。


冬行くや毛糸帽子を洗濯す
けたたまし鳥の声して冬終る
バリトンの「ぼだい樹」沁みる冬の別れ
 テレビの聞きのがしの番組を見てたら「名曲アルバム」でシューベルトの「ぼだい樹」を見つけました。
二十歳の頃、レコード「冬の旅」を持っていてプラスチックのプレイヤーで時々聴いていました。
内気な性格で世渡り下手だったシューベルト。もしも社交的であったなら、若くして名声と富を得ていたでしょう。31歳で亡くなっています。亡くなってから有名になりました。


6時前だけど、まだ外は暗いですね。
7時近くにならないと明るくなって来ません。
朝ごはんにします。