老いの何だか切ない日々のポエム画廊喫茶

朝起きて今日一日が始まるコーヒーを淹れるときめき。残りの人生、毎日全力投球。

青い麦


 青麦の織り成す風雨陽の恵み



 青麦のうねりや老いのよろけ足
 青麦や子ら競ひ合ふ帽子投げ
 青麦や気分上々スニーカー
 黒穂抜き顔につけ合ふ下校の子



「青麦」は春の季語です。麦の穂が出るまでの状態を言うようで、ややこしい。😂初夏は「麦」です。「黒穂」は麦の黒穂のことです。病気で育たずに黒くなった穂です。それを子どもは目ざとく見つけます。学校帰りに見つけて抜いて、その穂先を顔に黒くつけて笑い合ったりして遊んで帰りました。レンゲ畑でプロレスごっこをしたり、雀のてっぽうを鳴らしたり、野いちご摘みに出かけたり。そんな小学生でした。
まだ青い麦もこれからだんだん熟れて行きます。
懐かしい歌を思い出しました。僕がまだ二十歳の時に、テレビやラジオからよく流れていました。写真を見たら、二十歳の時の僕にソックリですわ。😁




伊丹幸雄「青い麦」