老いの何だか切ない日々のポエム画廊喫茶

朝起きて今日一日が始まるコーヒーを淹れるときめき。残りの人生、毎日全力投球。

詩「ほうたい雲」


やさしく やさしく
そうっと そっと
とかれた ほうたいのように
のびる 飛行機雲
ゆっくり ゆっくり
空に 広がるよ


だれかの 傷が
なおって そっと
とかれた ほうたいのように
のびた 飛行機雲
しずかに しずかに
空に とけるよ


それとも それとも
どこかの 星が
けがして 巻いていたのかな
消える ほうたい雲
春の 夕やけ
胸に しみるよ