老いの何だか切ない日々のポエム画廊喫茶

朝起きて今日一日が始まるコーヒーを淹れるときめき。残りの人生、毎日全力投球。

下校児の歌おぼえたて夏初め


 下校児の耳うち話し豆の花



 蚕豆の花や引込思案の子



 祖母の姉さん被り蚕豆の花



小学校一年生の初めての音楽の授業で、習った歌は何だったろう。「春の小川」だったかもしれない。「みどりのそよ風」は高学年だったろうか?「花」は中学だった。
音楽の授業でみんなで歌うのは楽しかった。
勉強は出来なかったけど歌はすぐ覚えた。
友だちと一緒に帰る道を車のほこりを避けながら歌って帰ったっけ。車がひっきりなしに通るという道ではなかったけど、まだ舗装されていない土の道だったから、そのほこりは一瞬に土ぼこりの霧となった。
雨が降るとあちこちに水たまりが出来た。いるわけがないのに、魚がいそうで覗いてたっけ。(●'◡'●)アメンボを見つけることはあったけど。
祖母は畑仕事やお茶を摘むとき、いつも手ぬぐいを頭に被っていた。そんな姿を思い出す。
まだ薪で炊くかまどに、大きな鉄の鍋で、一日がかりで何日もお茶を炒っていたのだろう。子供の時はお茶は苦くて渋いだけですすんで飲むことはなかった。でも学校から帰って来る途中、家に近づくに連れて祖母の炒ってるお茶の匂いは好きだった。