老いの何だか切ない日々のポエム画廊喫茶

朝起きて今日一日が始まるコーヒーを淹れるときめき。残りの人生、毎日全力投球。

聴き入るゴンドラの唄や春愁ふ


 千切れゆく思ひ思ひに春の雲



 葉は小さき剣のごとく三葉躑躅



 暮れ残る三葉躑躅の薄あかり



 夕日吸ひ三葉躑躅の灯り初む


ゴンドラの唄は、歌謡曲の初めだとか。
松井須磨子が芸術座の公演の中で歌って流行したそうです。
作詞は、石川啄木や森鷗外と交流のあった吉井勇。作曲は、童謡も手掛けてる中山晋平。
大正時代ですから当然知りません。曲より歌詞の文句に興味を持ったのが初めです。それは、17歳頃に読んだ永島慎二の漫画の中でした。(永島慎二の漫画も懐かしいですが)
おそらく永島慎二も「生きる」を観て影響を受けたのでしょう。
黒澤明監督の「生きる」です。志村僑の有名なシーンはポスターに使われていたので思い出す人も多いでしょう。
少し前にテレビで「今、イギリスで製作中」とか言ってました。名前は忘れたけど、イギリスの監督がイギリス版を撮ってるそうです。それだけ世界で観られてる作品ですね。
松井須磨子の唄声は聴けないけど、多くの歌手がカバーしています。有名なのは森繫久彌と加藤登紀子でしょうか。早くから歌っていたようです。ちあきなおみや藤圭子もカバーしてるようです。
 気づけば三月も終わりですね。
嬉しいような淋しいような。ハラハラと桜も散って来ました。
「港が見える丘」でも聴きましょう。