老いの何だか切ない日々のポエム画廊喫茶

朝起きて今日一日が始まるコーヒーを淹れるときめき。残りの人生、毎日全力投球。

どくだみの茶の沁み渡る五臓かな


 凛としてどくだみの花白十字



 どくだみや人は見かけで判断す
 先日、納棺士として長年働いて来たおじいさん(青木なんとかさん。本も出してるようです。)のお話をテレビで見ました。晩年のNHKのディレクター金光寿郎さんが聞き役です。
若い時、商売に失敗して職を探していたら納棺の仕事の募集を見て勤め始めたそうです。富山県だったかな?当時としてはそういう仕事はまだ珍しかったようです。大抵は家族のものが棺桶に遺体を納めてたようだから。
いわゆる「おくりびと」ですね。時には、孤独死の遺体を納めに警察官と一緒に訪ねたりもします。亡くなってもう何日も経ってる遺体です。想像を絶する現場です。
 親戚からは「そんな仕事を続けるなら縁を切る!」とまで叔父から言われます。青木さんも若かったから、寅さんじゃないけど「上等じゃねえか。けっこうけだらけ猫はいだらけ!」とは言わなかったでしょうが、似たことを言って断絶したようです。


納棺を終えると、着てた服は最後は脱いで燃やすそうですね。
それで古着みたいな汚い服装で出かけて納棺していたそうです。
始めの頃は死んだ人の顔もろくに見ずに仕事としてこなしていたようです。気持ちのゆとりもなかったこともあるでしょう。
ある時からボロ着では死者に失礼と思うようになって考えて、白衣で出かけるようにしたそうです。
すると、訪問する家の人の態度がこれまでと違ったそうです。それまでは手荒く見下したようにされてたのでしょう。
 叔父が病気でもう幾ばくも無いから病院へ見舞に行ってあげなさいと母親から言われて訪ねます。
すると、「おまえなんか親戚の恥だ!縁を切る。」と、あれだけ軽蔑するように怒ってた叔父の顔が、優しい顔になっていて「ありがとう。」と言った時、その息を引き取ってゆくいい顔を見た時、青木さんはそれまで叔父を憎むほど嫌っていたことに済まなさで一杯になったのです。
3000体をも納めて来た方です。



 玉ねぎはポテトサラダのアクセント
スライスした玉ねぎを入れると、味が締まりますね♪
胃を気遣って牛乳にしました。




 十薬や心に澱の溜りゆく


このごろ、己の心を見つめるようになりました。(*´σー`)エヘヘ