老いの何だか切ない日々のポエム画廊喫茶

朝起きて今日一日が始まるコーヒーを淹れるときめき。残りの人生、毎日全力投球。

夏至の朝コーヒーとカレーパンなり


 夏至の朝カリッサクッとカレーパン
 カレーパンの後に残す李かな
 石投げて高き李を落しけり
 シャツで拭き齧る李の飛沫かな
子供の時、近くの女子高の先生の家の空地に、李の一種、巴旦杏(はたんきょ)の木があって誰も捥がないのでぼくらは竹の棒や石を投げて落としました。(*´σー`)エヘヘ
杏とはまた違った、「キュン」と胸に詰まる(詰まりませんが。)硬さが好きでした。
先生の家は村で1,2のぶげんしゃの家で、李や木の実を捥いで食べることはなかったようです。いつも上等な果物やお菓子を食べていたのでしょう。初めて見るお菓子をみんなに出してくれたことがあります。きれいな紙に包まれたお菓子なんて初めてでした。紅茶を飲むのも初めてでした。絵の描かれたティーカップもスプーンも。家にあるカレーでも何でも兼用の大きいスプーンとは大違いです。ぼくらはかたくなってカチャカチャ音をたてながら畏まってよばれたのでした。



 稜線のくっきり青し梅雨晴間
昨日は風があって、山がくっきり見えていました。




 ごあごあと夏草絡む鉄橋よ
たくましい夏草が鉄橋にまで伸びていました。
葛は特に繫殖力が強いのか、わさわさと茂っていました。
夏草も一生懸命です。