老いの何だか切ない日々のポエム画廊喫茶

朝起きて今日一日が始まるコーヒーを淹れるときめき。残りの人生、毎日全力投球。

捕虫網へらへら雲が笑ってる


 捕虫網いつしか変はる魚掬ひ
この網はちゃんとした魚取り用かもしれませんけどネ。(^O^)


 捕らへし子肩に颯爽と捕虫網
虫篭に捕らえたオニヤンマでも入ってるのでしょうか。胸を張って得意満面で家へ帰ります。


 玄関に立てかけてあり捕虫網
子供の頃を思い返してみると、小学生の男の子の家は大抵、玄関脇に立てかけてありました。夏休みに入り、近くで蝉が鳴き始めるとすぐに網を持って蝉のいる木へと走るのでした。


 蜘蛛の巣を竹に巻き取り網代はり
「蜘蛛の巣」も季語です。
子供の頃、市販の捕虫網を持ってた子は農家の村にはいませんでした。先生の子が持ってたくらいでしょう。
みんな蜘蛛の糸を巻き取ってそれで蝉を捕らえていたのです。
 細く割った竹を火であぶって、竹のバネを残して曲げるのです。テニスのラケットを小さくしたような感じです。それを長い竹の先に突っ込むのです。
そうして、そこに蜘蛛の巣を見つけては巻き取るのです。
蜘蛛の糸の粘りが強いと油蝉でもくっつきますが、そう上手くは行きません。「捕らえたぞ!」と、木にそのまま押さえつけて、急いで離すと、粘着力が弱くて逃げて行く蝉を口惜しさいっぱいの顔してギンギンした夏空に「ああっ」とした目で追うだけでした。時にはオシッコかけられたり。( ̄m ̄〃)ぷぷっ!
ニイニイゼミはわりと簡単に捕まえることが出来ました。
 ぼくらの夏休みはまだ始まったばかり。
教室の「わーい」明日から夏休み
青空と肩組み入る夏休み
みな駆けて帰る明日から夏休み