老いの何だか切ない日々のポエム画廊喫茶

朝起きて今日一日が始まるコーヒーを淹れるときめき。残りの人生、毎日全力投球。

朝市を見て廻るセーターの君

「セーター」が冬の季語です。


 温もりを貰ふセーター売り場かな
 セーターに残せし君のにほひかな
 憬れしとっくりの白のセーター
 若い頃、酒井和歌子さんでしたか?白のとっくりセーターで風邪薬のCMに出ていました。その影響か、白のとっくりを着る若い娘が多かったように思い出します。会社にもいましたよ。(^^♪
黒のとっくりセーターも流行っていました。
名前は忘れたけど、テレビドラマの「若者たち」でいつも黒のとっくりを着てた人の影響かも。若き芸術家のタマゴに多かったデスネ♪



服装に合はした色のブーツかな
雰囲気のシネマ帰りのショールかな
をさな子の遊びの祖母のショールかな
映画まねテンガロンハットにブーツ
「ショール」「ブーツ」が冬の季語です。
若い頃、ブーツが流行った時期がありました。西城秀樹の「ブーツを脱いで朝食を」なんてな歌もヒットしてましたよ。(^^♪
マカロニウエスタンの映画がヒットして、その影響もあったでしょう。


 椀物で寒さをしのぐ女子二人
季語に、「寒し、寒さ、寒気、寒威、寒冷、寒九」などあります。解説によると「寒し」とは、体感で寒く感じること、と同時に感覚的に寒く感じることもいう。心理的に身がすくむような場合にも用いる。とあります。


 寒すぎる「貧乏くさい」の佐竹知事
ウラナリみたいなあんたの顔の方が貧乏くさいわ!(ノ´∀`*) 



 報復が報復を呼ぶ寒さかな
 空き缶の転がる音の寒さかな
 戦場の彷徨ふペット影寒し
 布切れで寒さに耐える民多し


 最後に、山頭火の句です。「寒し」で詠んだ句はとても多いです。有名な俳人がたくさん詠んでいます。山頭火のこの句に、ほっこりと感銘を受けました。♪


 お月さまが地蔵さまにお寒くなりました